窓やサッシのカビの危険性|防止する8つの方法とは? 

窓やサッシが、結露によるカビで困っていませんか?
カビを放置すると、家族の健康面に悪影響が出てしまうかもしれません。
しかし冬場は、結露によるカビを防ぐことがむずかしいです。

今回は、カビが住みやすい環境と防止する方法をご紹介します。
参考にしていただくことで、カビの悩みを根本的に防ぐためのお手伝いができたら幸いです。

 

カビが好む条件

結露した窓ガラスやサッシは、カビにとって快適な環境です。
そして条件が良いほど、カビは一気に増加します。
カビが好む環境条件は、人が生きていく上でも欠かせないものばかり。
それゆえに完全になくすことは難しいですが、これらの条件がなぜ好まれるのか、詳細に条件内容をご紹介します。

 

湿度

カビは、湿度が70%から99%の場所を好み、湿度が高いほどカビは発生しやすくなります。
そのため、結露で水がたまっている窓ガラスやサッシは、カビにとって絶好の条件です。

 

温度

カビは、温度が5℃から35℃前後であれば活動し、特に20℃から45℃はカビの活動が活発になります。
冷暖房を使っている場合は、自然とカビが活動しやすい温度になっていることがわかります。

 

栄養

カビは、現在使われている建材のほとんどを栄養にすることができます。
またホコリやチリなども栄養源として発育するため、サッシやサッシ枠はカビにとって好条件の場所になるわけです。
そのため、カビの栄養源を断つのはほぼ不可能です。

 

酸素

カビは人間と同じく、酸素がないと活動ができません。
しかし栄養と同様、酸素を断つことはまず不可能です。

 

カビがもたらす健康被害

窓ガラスやサッシのカビを放置すると、人間にさまざまな健康被害をもたらします。
特に小さいお子さんやお年寄りの方、体力が低下している方はそのリスクが増加します。

 

気管支肺アスペルギルス症

気管支肺アスペルギルス症は、カビを大量に吸い込むことで発症します。
体内にカビが入ると肺にカビが生える特徴を持ち、疲れで体力が落ちている場合は感染しやすいです。
発症すると発熱やせき、呼吸困難などを引き起こします。

 

夏型過敏性肺炎

夏型過敏性肺炎は、ホコリに潜伏しているトリコスポロンというカビによって発症します。
風邪に似た症状のため、見過ごされるケースが多いです。
しかし完治したと思っても、翌年の夏に再発する特徴があります。

毎年の夏に発熱やせきといった症状が出る場合、夏型過敏性肺炎の可能性が高いです。
治療をしないと、肺の萎縮、呼吸困難が起きる場合があります。

 

アレルギー性結膜炎

アレルギー性結膜炎は、ホコリなどのハウスダストやカビ胞子が原因で発症します。
目にかゆみを伴った充血や目やにといった症状が出るのが特徴です。

 

自分でできる窓ガラスやサッシのカビ対策

結露した箇所を拭き取る

窓ガラスやサッシの結露に気付いたときは、拭き取りましょう。
その際、汚れも一緒に拭き取るとカビの増殖をある程度抑えることが可能です。
100円ショップで結露を取るワイパーが置いてありますから、それを使用することもよいですね。

 

起きたとき・寝る前の換気

朝起きたときや夜寝る前に、窓の換気をします。
特に冬場は結露でカビが発生しやすいですから、できる限り室内と屋外との温度差を少なくしましょう。
その際、拭き取りと一緒に行うことがオススメです。

 

エタノールでサッシの殺菌

エタノールは、カビたんぱくを分解する効果があるのでカビ防止に役立ちます。
もっとも効果があるのは、80%タイプのエタノールです。
99%の無水エタノールは、水分を含まないためカビを殺菌できません。
99%を使う際は、精製水でうすめてから使いましょう。

 

湿度に気をつける

冬場の乾燥を防ぐために加湿器を使う場合、湿度があがりカビが増殖する原因にもなります。
そのため、必要以上に頼ることは禁物です。
また洗濯物の部屋干しも、湿度をあげる原因になりますから控えましょう。

 

断熱シートを貼る

窓ガラスに断熱シートを貼って、結露によるカビを防ぎます。
冬用とオールシーズン用の2種類ありますが、結露によるカビ防止には冬用を選びましょう。

 

ガラス業者さんに依頼する

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスは、外気の影響を受けにくいので結露しにくい特徴があり、カビの発生を防ぐ効果が高いです。
外気温がマイナス10℃といった環境でも、結露をしないという高性能を持っています。
また断熱性と防音性も非常に優れているため、ぜひオススメしたい一品です。
交換時間も1時間程度と、お手軽な特徴もあります。

 

真空ガラス

真空ガラスは、Low-E複層ガラスよりさらに性能が高く、室温が20℃で外気温がマイナス20℃でも結露をしません。
そのため、カビ対策にはもっとも効果が高い方法といえるでしょう。

 

樹脂製のサッシに交換する

樹脂製のサッシは最新の材質で、断熱性や気密性に優れた特徴があります。
特に断熱性は、一般的なアルミサッシよりも3倍もの性能を持っています。
ガラス交換とあわせると、よりカビ対策に効果を発揮してくれます。

 

まとめ

窓やサッシにカビが発生すると、健康面や精神面に悪影響を及ぼします。
しかし、しっかりと対策をすることで防ぐことも可能です。
根本的な解決を望むなら、一度ガラス業者に相談することをオススメします。

 

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