ガラスの熱割れは防止できます!防止する7つの対策

ガラスの熱割れは、温度差によって引き起こされることはご存知のとおりです。
しかし、自然現象とあきらめてはいませんか?実は、熱割れを防止する方法はあるのです。
自分でできることもありますが、あくまで応急処置にすぎません。
プロに任せることで、根本的な解決になる可能性が一段と上がります。

 

ガラスの熱割れはなぜ起こる?

ガラスは太陽熱などで温度が高くなると、膨張する特性を持っています。
ただし通常であれば、ガラス全体が均一に膨張するので問題はありません。

私達が使用している窓ガラスやドアガラスには、サッシ中に埋め込まれている箇所と埋め込まれていない箇所があります。
サッシに埋め込まれている箇所は太陽熱を受けにくく、温度が上がらないため膨張しません。

温度の高い箇所と低い箇所で、膨張の度合いに差がでてきてしまいます。
その度がすぎてしまうと、ガラスの耐性を超えてしまい、ひびが入ってしまうのです。
この現象が、ガラスの熱割れです。

 

熱割れによるひびを軽く見てはいけない

「ひびが入ったくらいなら大丈夫だろう」。そう思う方も多いことでしょう。

しかし熱割れによってひびの入ったガラスは、強度がほとんどないため、ほんの少しの衝撃でも砕けてしまいます。
例えば窓ガラスは、開け閉めをすることが多いですよね。
実は、その開け閉めの衝撃で砕けてしまう可能性が高いのです。

もし砕けてしまった場合、放置するわけにはいきません。
手間と時間がかかるだけでなく、空き巣などに入られてしまう可能性すらあります。

そうならないためにも、熱割れを防止することが非常に重要なのです。

 

熱割れを予防するには?

熱割れを予防するための原則としては、次の2つがあります。

  1. ガラスの温度をできる限り高くしない
  2. ガラスの強度が低下しない工夫をする

1については、熱割れを自分で予防するための対策となります。
しかし残念ながら、2のガラス自体の強度が低下しないような工夫もしておかないと、十分な対策とはいえません。
もちろん、できる限り熱割れを防止するため、自分でできることはやっておいた方が良いでしょう。

 

熱割れを防止する7つの方法

熱割れを防止する原則は上記の通りですが、次に挙げるのは具体的な方法となります。

  1. 窓ガラス、ドアガラス付近にものを積まないこと
  2. ブラインド、カーテンをガラスに密着させないこと
  3. 冷暖房の風を直接ガラスに当てないこと
  4. 冷暖房の室外機をガラスから離すこと
    ※ここまでは自分でできる防止方法です。以下はガラス業者さんに頼んでやってもらう方法となります。
  5. ワイヤーが入っていない耐熱強化ガラスに交換してもらうこと
  6. 新しいグレージングチャンネルへ取り替えること
  7. ガラスとサッシが直接触れることがないようにすること

 

窓ガラス、ドアガラス付近にものを積まないこと

窓ガラス、ドアガラス付近にものを積むとガラスに影が落ちてしまい、温度差ができてしまいます。
そうすると熱割れしやすくなってしまうため、避けましょう。

 

ブラインド、カーテンをガラスに密着させないこと

ブラインド、カーテンをガラスに密着させることで、触れている箇所と触れていない箇所に温度差ができて熱割れがおきます。
できる限り、直接触れない位置に設置することをおすすめします。

 

冷暖房の風を直接ガラスに当てないこと

冷暖房の風をガラスに直接当ててしまうと、当たっていない部分との温度差が大きくなり、熱割れがおきてしまう場合があります。
風向きを調節したうえで、サーキュレーターを取り入れるとより効果的です。

 

冷暖房の室外機をガラスから離すこと

冷暖房の室外機から出る風は高温のため、特に注意が必要です。
意外と見落としがちですが、熱割れを引き起こす可能性が高いため、ガラスから離しましょう。

ここまでは、ガラスの一部分に熱がこもらないようまた、温度にムラがでないようにするために自分でできる方法となります。
すべてを取り入れることは難しいかもしれませんが、熱割れを防止するため、できることをやりましょう。

 

ワイヤーが入っていない耐熱強化ガラスに交換してもらうこと

ワイヤーが入っている「網入りガラス」は、火への耐性や物理的な衝撃には強いですが、熱割れをおこしやすいことで有名です。

しかし最近では、網入りガラスと変わらない性能をもった耐熱強化ガラスが出回るようになりました。
大きな特徴として、ワイヤーが入っていないため熱割れしにくくなっています。
ガラス業者さんに依頼すると交換してくれますので、選択肢の1つとして検討してはいかがでしょうか?

 

新しいグレージングチャンネルへ取り替えること

グレージングチャンネルは、ガラスをサッシに埋め込む際に使用するゴムパッキンです。
これが劣化していると固くなり、ガラスの変形や膨張を吸収できなくなります。
固くなっている場合は、早めに業者さんへ交換を依頼しましょう。

 

ガラスとサッシが直接触れないようにすること

ガラスとサッシが直接触れていると、触れていない部分と温度差ができて熱割れをおこしやすくなります。
業者さんに頼むと、直接触れないようにするための加工をしてくれます。
自分でやるのは困難な作業ですから、業者さんに相談してみるのもよいでしょう。

 

まとめ

自分でできる熱割れ対策は、あくまで応急処置です。
根本的な解決がしたいのでしたら、やはりガラスを知り尽くしているプロに依頼することが一番。
熱割れがおきてからでは、費用と手間がかかります。

面倒な思いをする前に一度、プロにご相談してはいかがでしょうか?

 

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