ガラスを処分するときは割る作業が必要ですが、安全に割る方法はご存知ですか?
間違った方法で割ると、ケガや失明の危険性があります。
そしてガラスを処分する手順も決まっているのです。
今回は、これらを円滑にこなせるよう、割り方から処分方法まで説明していきます。
ガラスの割り方
ガラスを自分で割るのは、慣れない作業で不安かもしれません。
しかし安全に割る方法はあります。以下はその手順です。
- 軍手、スリッパ、ゴーグルを着用
- ガムテープまたは養生テープでガラス全体をおおう
- 新聞紙やブルーシートでガラスを包む
- カナヅチでガラスを叩いて割る
軍手、スリッパ、ゴーグルを着用せずに作業をすると、ケガや失明のおそれがあります。必ず着用をしましょう。
テープでガラス全体をおおうと、ガラス破片の飛び散りを防ぐだけでなく、ケガの防止にもなります。
また叩く際の防音効果もあるので、近所の迷惑にもなりません。
叩く箇所にタオルをかぶせると、さらに音を抑えることが可能です。
新聞紙やブルーシートで包むと、よりガラス破片の飛び散り防止になり、処分するときの手間を省けます。
ブルーシートは丈夫なので、割ったときのガラス破片で破れにくいです。
ない場合は、新聞紙でもかまいません。
以上の準備が整ったら、カナヅチで叩いてガラスを割りましょう。
ガスバーナーを使ってガラスを割る
ガラスを割る手段として、ガスバーナーを使う方法もあります。
ガスバーナーでガラスを炙ると色が変わるので、水をかけます。
すると温度差でガラスにヒビが入り、簡単に割れるのです。
割れるときの音は、「ピキピキ」という程度で、カナヅチで叩くより音が小さいという特徴があります。
簡単に割ることができる反面、ガラス破片が飛び散りやすいというデメリットもあります。
そのためガスバーナーを使って割るときは、広い範囲にダンボールやブルーシートを敷きましょう。
注意!強化ガラスの割り方
処分対象が強化ガラスの場合、先ほどの手順で割ることは困難です。
むしろガラスを叩いた反動で、カナヅチが自分に跳ね返り大きなケガの原因になります。
強化ガラスを割る際には、ガラスの角を叩きましょう。これによって、粉々にくだくことが可能です。
ガラスをカットして割る
ガラスカッターを使って割る方法もあります。以下のステップに沿ってカットしながら割ります。
- 軍手、ゴーグルを着用
- ダンボールを敷いたうえにガラスを置く
- ガラスカッターにオイルを入れる
- ガラスカッターで、ガラスに傷を入れる
- 傷をつけた所に力を入れてガラスを割る
- より小さくしたい場合、4と5を繰り返す
なお3で使うオイルは、ガソリンスタンドにガラスカッターを持っていくと入れてくれます。
破片の掃除
破片の掃除は、次の手順で行うと安全です。
- ケガ防止のため、軍手、スリッパを着用
- 大きな破片は手で拾って新聞紙に包み、ビニール袋またはダンボールに入れる
- 小さな破片を掃除機で吸い取る
- 床を拭く
掃除機で吸い取るときは、掃除機の破損を防止するため吸込口にストッキングやくつ下をかぶせ、輪ゴムでとめます。
スイッチを入れたまま、ビニール袋またはダンボールのうえまで持っていき、破片を吸い取ります。
その後、ストッキングやくつ下は破片と一緒に捨てて下さい。
床を拭くときには濡らした雑巾を使用しますが、力をこめると破片でケガをする場合があります。
軽く手をそえて拭き、使い終わった雑巾は捨てましょう。
ガラスの処分方法
ガラスの処分方法は2つです。
1つめは自治体のルールに沿って出すこと。2つめは、粗大ゴミとして処分することです。
自治体のルールに沿って出す
割れ物、不燃物として出しましょう。
先ほどの方法で割ったガラスは新聞紙、ボロ布で包んでビニール袋またはダンボールに入れます。
収集するときに作業員さんがケガをしないよう、「割れ物注意」と書いておきましょう。
粗大ゴミとして処分
こちらは自治体に取りにきてもらう方法です。以下の手順で処分します。
- 自治体に連絡をして依頼
- 受付番号、ゴミ処理券の金額を聞く
- ゴミ処理券の購入
- ゴミ処理券に必要事項を記入
- 捨てるものにゴミ処理券を貼る
- 指定期日、時間前に指定場所に出しておく
ゴミ処理券は、コンビニやスーパーで購入できます。その際、金額を間違えないよう注意しましょう。
これらすべてを自分でできますか?
今までの説明を見て、「面倒くさい」「手間がかかる」。
そう思ってしまうのが正直な気持ちではありませんか?
それにガラスを割ってしまったら、一刻も早いガラス交換をしなければなりません。
放置すると防犯面で大きなリスクとなるからです。
特に夜間や休日に割ってしまうと、せっかくの時間がもったいないですよね。
これらの作業は、ガラス業者さんに依頼するとすべてやってもらえます。
手間やケガを完全に防ぐには、業者さんに頼むしかないといっても過言ではありません。
一度検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ
今までの説明に沿って作業をしていただくことで、ガラスの処分はできます。
しかし、ガラスの交換は避けられません。
手間と安全面を考慮すると、業者さんに依頼することがベストではないでしょうか?
無理に自分でやろうとしてケガをする前に、一度業者さんに相談してみることも検討しましょう。