光熱費の削減や結露防止、防音など、内窓に求める効果はそれぞれ違いますが、大きなデメリットがないため、興味を持っている方も多いのではないでしょうか?今回は、内窓のメリットやデメリット、気になる費用の相場をご紹介します。
検討中の方はぜひ参考にしてみて下さい!
内窓の概要
それでは、内窓の概要から確認していきましょう。
内窓とは?
内窓とは、二重窓の室内側の窓ガラスのことで、主に北国の寒冷地で断熱性の向上を目的として多く用いられていますが、省エネや防音性能においての効果が見直され、暖かい地域でも使われるようになりました。
また、特に幹線道路や線路沿いにある住宅では、防音ガラスとして使用されていることもあります。
内窓の主な特徴
内窓には次のような特徴があります。
- 遮熱効果が高い
- 断熱効果が高い
- 結露が発生しにくい
- 防音性が高い
- 防犯性が高い
- 窓の開閉が手間
- 掃除が手間
- 圧迫感を覚える
以上のように内窓は優れた性能を持ちますが、場合によってはデメリットと感じるケースもあります。
内窓を取り付けるメリット
次に、内窓を取り付けるメリットを見ていきましょう。
遮熱効果が高い
内窓は、ガラスの間に空気の層があるので遮熱効果が高く、外部から入ってくる熱を遮断します。特に夏の遮熱効果は、一般的なガラスの約3倍もあるのです。
断熱効果が高い
ガラスの間にある空気の層は断熱性も高めます。外部の気温の影響を受けにくい性質もあるため冷暖房効率が良くなり、省エネ効果も期待できるのです。
結露が発生しにくい
窓と外気の温度差により発生する結露ですが、内窓は外気の影響を受けにくいことから、結露の発生を抑える性質も持っています。
防音性が高い
内窓は気密性にも優れた構造のため、高い防音効果を発揮します。外部の話し声や楽器の音、自動車の走行音などが室内に入るのを大幅に削減することが可能で、80dBの音レベルを約40dBもカットでき、騒音と感じないレベルまで下げることができます。
防犯効果が高い
内窓は防犯効果が高いことも大きな特徴です。空き巣が室内に侵入する際もっとも嫌うのは時間がかかること。侵入するには2枚のガラスを破る必要がありますが、それには時間がかかるため、空き巣は内窓があると侵入をためらうのです。
内窓を取りつけるデメリット
では、デメリットも見ていきましょう。導入を検討する際は必ずチェックして下さい。
窓の開閉が手間
ガラスが2枚あるので、開閉するには2回のアクションが必要です。また、外側のサッシ鍵を掛けるには、外側と内側の窓を全部開けないとやりにくいという難点も。この作業が手間に感じる方もいるかもしれません。
掃除が手間
ガラスの枚数が多い分、一般的な窓ガラスにくらべて掃除の手間がかかるので、毎日拭き掃除している場合は負担になることも考えられます。
圧迫感を覚える
内窓は、室内側に取り付けるため約10cm室内を圧迫します。場合によっては、この圧迫感にストレスを感じる可能性もありますが、サッシを明るい色に変えることで緩和することができます。
結露を完全に防止するにはサッシの交換が必要
内窓には結露を防止する効果がありますが、既存のサッシがアルミ製の場合は結露を起こす可能性があります。結露を完全に防ぐためには樹脂製のサッシに交換しなければなりませんが、一般の窓ガラスに比べればわずかな結露なので、それほど気にならないでしょう。
内窓の費用の相場
では、気になる費用の相場を見ていきましょう。
結論からお伝えしますと、トータルでかかる費用の相場は約30万円~55万円です。メーカーや業者さんによって大きく変動しますので、あくまで目安として参考にして下さい。
相場の概要
費用は次の項目によって変動します。また、ガラス本体の価格よりも、サッシと工賃の方が高額になる傾向があります。
- 窓のサイズ
- ガラスとサッシの組み合わせ
- 工賃
ガラス本体費用の相場
70cm×90cm | 約4万5千円~7万円 |
---|---|
120cm×170cm | 約5万円~8万円 |
180cm×170cm | 約7万5千円~10万円 |
ガラスとサッシの組み合わせ
例えば、防音ガラスとアルミサッシの組み合わせの場合、おおよその相場は約15万円~25万円です。また、複合ペアガラスと樹脂サッシでは約35万円~45万円ほどになります。
まとめ
内窓を設置する際は、メリットだけでなくデメリットもきちんと確認しておきましょう。また、1箇所のみの設置では効果が期待できないこともあるので、複数箇所の設置がおすすめです。
予算等も含め、業者さんに相談してみてはいかがでしょうか。