窓ガラスの種類 | リフォームする目的別に選び方をご紹介

窓ガラスをリフォームする際、どんな種類を選ぶのか迷った経験はありませんか?
漠然と考えるのではなく、目的に合わせたガラスを選ぶことが重要です。
間違ったガラスを選ばないよう、目的別にご紹介していきます。

 

断熱・省エネ・結露防止が目的の場合

窓ガラスをリフォームする目的で特に多いケースは断熱・省エネ・結露防止です。
実は住宅における熱の出入りがもっとも多いのは、窓ガラスです。夏では、屋外からの熱の出入りは住宅全体の70%にもなります。
冬の場合、60%もの熱が窓から出ていきます。そのため、遮熱と断熱性に優れたガラスを選ぶ必要があります。

 

複層ガラス

複層ガラスとは、複数枚のガラスを重ね、層の間にアルゴンガスを入れて中間層を設けたガラスのことです。ガラスの層と中間層によって、高い断熱性と結露を防ぐ特徴があります。しかし、複層ガラスに防音効果はないので注意しましょう。

 

Low-E複層ガラス

Low-E複層ガラスとは、特殊な金属膜をコーティングした低放射ガラスを使った複層ガラスを指します。
複層ガラスに比べ遮熱性、断熱性に優れ、結露防止の効果もあります。
また、冬は暖かく夏は涼しさを維持できるため、年間冷暖房費も大幅に抑えることが可能です。
さらには、人体に有害な紫外線もカットする性質をもっています。

 

真空ガラス

真空ガラスは複層ガラス同様、高い遮熱性や断熱性を持ち、省エネ、結露防止にも有効で、一般的な複層ガラスよりも優れています。
遮熱性は一般的なガラスの約4倍、断熱性では約6倍です。冷暖房費に関しては、年間およそ45%もの削減が可能です。
なお、結露もほとんどすることがないなど、非常に高い性能を持っています。

デメリットとして、やや値が張ることがあげられます。
しかし省エネ効果が高いため、初期投資はすぐに回収できますから、あまり気にする必要はありません。

 

防犯目的の場合

割れないガラスは存在しませんが、空き巣に「侵入しにくい」と感じさせることで、被害を予防することはできます。
防犯における窓選びのポイントは、侵入に時間がかかる・見た目で侵入をしにくいと感じさせる・割れる際に大きな音が出ることです。

 

防犯合わせガラス

防犯合わせガラスとは、二枚以上のガラスを強力な樹脂の膜(中間膜)で一体化したガラスです。
もともとは破片の飛散防止の特徴を活かし、安全ガラスとして用いられていました。
昨今高まっている防犯意識から、有効なガラスとして注目されています。

 

防犯合わせ複層ガラス

防犯合わせ複層ガラスとは、防犯合わせガラスをより厚くしたものを指します。
合わせガラスの中間膜や割りにくいポリカーボネート板を挟むことで、防犯性能が格段に向上しているのが特徴です。
ハンマーやバールを使っても、高い強度でご自宅を空き巣から守ってくれます。

中間膜が厚いため、遮音性能も優れており、外部からの騒音の進入、室内の音が外部に漏れることを防いでくれます。
また紫外線を90%以上カットしてくれる効果もあり、カーテンや家具の日焼け防止にも有効です。

 

防火目的の場合

火事が発生した場合、一般的なガラスは火に弱く、炎の高熱によって割れてしまいます。
そしてガラスが脱落してしまい、火の侵入を許してしまう弱点があります。
防火目的の場合、耐熱性能を持ったものや、ガラスが脱落しないものを選ぶことが必要です。

 

防火ガラス

防火ガラスは、防火基準を満たしたものに特殊な加工と強化処理を施したガラスです。
耐熱性能だけでなく、遮熱性能、強度に優れているという特徴があります。
一般的なガラスの6倍、強化ガラスの2倍以上の強度をほこり、万が一割れた場合でも破片が小さな粒状になるため、安全性が高い点もメリットです。

 

網入りガラス

網入りガラスは文字通り、ガラスに網(金属製のワイヤー)が入っているガラスです。
このワイヤーによって、火災時にガラスの飛散および脱落を防ぐ性能を持っています。
最近ではデザイン性に注目が集まり、店舗やテーブルの天板に用いられるケースも増えています。

 

室内をオシャレにする目的の場合

ヨーロピアンガラス

ヨーロピアンガラスはデザイン性に優れたヨーロッパ製のガラスです。
内装専用のガラスですが、目を引くデザインから主に、家具の扉などに用いられています。

 

型板ガラス

型板ガラスとは、ガラスの片面に模様をつけたガラスを指します。
室内の間仕切りや玄関、浴室に使われることが多いですが、窓にも用いられています。

 

フリーデザイン合わせガラス

フリーデザイン合わせガラスは、自分好みのデザインやサイズを作れるガラスです。
中間膜のデザインは、フルオーダー、デジタルオーダー両方に対応しています。
合わせガラスなので、安全性にも優れています。

 

まとめ

目的別に窓ガラスを選ぶ重要性は理解していただけましたか?
いざリフォームをして、「こんなはずじゃなかった…」ということにならないよう、この記事をしっかり読んでいただき参考にしてもらえたら幸いです。
悩む前に、一度ガラス業者さんにご相談することも検討しましょう。

 

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