防音ガラスは楽器の音に効果あり?種類と相場もご紹介

楽しいはずの楽器の演奏、周りに気を使うことでストレスを感じていませんか?確かに、楽器の演奏は騒音レベルの音量になることがありますが、防音ガラスなら大幅に軽減することができます。そこで今回は、防音対策の重要性や防音ガラスの種類・値段などをご紹介します。
思い切り演奏が楽しめるよう、この機会にぜひ検討してみて下さい!

 

防音対策は窓が左右する

住宅における防音対策は、窓などの開口部によって左右されるといっても過言ではありません。早速、その理由を見ていきましょう。

 

騒音の出入り口は窓

騒音に限らず、音は空気の振動によって伝わるため、空気の通り道への対策が重要です。特に窓などの開口部は直接外部に面しているので騒音が最も入りやすく、そして出て行く場所でもあります。

 

最近の住宅はより一層騒音に弱い

最近の住宅は高気密・高断熱なものが多いので、空気の出入りが制限されています。そのため、窓はより一層騒音に対しての抵抗力が低い部分だと言えます。

 

人が防音効果を感じるのはマイナス10dB

一般的に、人は5dBほど音が軽減すると防音効果を感じるようになり、さらに10dBの音を軽減した場合には騒音が半減したと感じます。

日中の場合、騒音レベルが45dB以下であれば静かに感じ、60dBを超えたあたりからうるさいと感じるようになります。

 

騒音の種類

次に、騒音の種類を見ていきましょう。外部から室内に伝わる音は次の3種類からなります。

 

空気を伝わってくる音

空気を伝わってくる音は、主に犬などの動物の鳴き声や、自動車・電車・バイクなどの交通騒音です。

 

地面・配管・床・壁などから伝わってくる音

具体的には他の部屋から伝わってくる人の足音、トイレやキッチンといった水回りなどの生活音が代表的です。

 

上記2つの音が合わさった音

交通騒音と生活音が合わさった音とは、工事現場で使用している重機の騒音や、大型車両が通過する際に発生する地響きを伴なった音のことです。

 

楽器を演奏して騒音は大丈夫?

例えば、交通騒音などは仕方ないと諦めもつきますが、意図的に作られる音は苦情の原因にも繋がります。そこで、楽器演奏の騒音レベルを見ていきましょう。一般的に騒音と感じるレベルは65dBなので、この数値を基準に比較してみて下さい。

http://www.silent-design.jp/oto.html  (Silent design参考)

 

ステレオ中音・クラシックギター

これらの音の大きさは80dBで、ボーリング場や工場機械の音に匹敵します。65dBを超えているので、人は騒音と感じてしまいます。

 

フォークギター・オーボエ・チェロ

フォークギター・オーボエ・チェロなどの音は85dBなので、大型トラックなどのモーター音と同等の大きさです。こちらも十分騒音と感じるレベルですね。

 

フルート・ヴァイオリン

これらの音は90dBです。パチンコ店内・地下鉄電車内・滝の近くにいるのと同じレベルとなっており、間違いなく騒音と感じてしまいます。

このように数値で比較してみると、室内での楽器演奏は十分騒音に値することが分かります。そのため、何らかの対策が必要なのです。

 

防音ガラスの種類と効果・値段

音に弱いというガラスの常識を覆してくれるのが防音ガラスです。では、その種類や効果、値段を見ていきましょう。なお、値段はあくまで相場ですので目安にして下さい。

 

防音合わせガラス

防音合わせガラスは、2枚のガラスの間に防音用の膜をはさんで加熱・圧着したもので、一般的なガラスでは対応しきれない音圧による振動も軽減してくれる特徴があります。効果はマイナス30dBほどあり、楽器の音を騒音と感じさせないレベルまで引き下げる効果が期待できます。

費用は100cm×100cmで約1万7千円~、180cm×180cmでは約4万2千円~です。

 

二重窓

二重窓は、二重サッシと二重窓を室内側へ設置するもので、1枚につきおよそ一時間の工事で取り付けができ、デザインも自由に選べるという特徴があります。防音合わせガラスよりも防音効果が高く、なんと40dBも軽減してくれるのです。価格は120cm×170cmで約4万円~、180×170cmでは約6万5千円~と、防犯合わせガラスに比べてやや高くなります。

 

二重窓を導入する際の注意点

では、二重窓を導入する際の注意点をチェックしてみましょう。

 

窓のサイズ・材質によって相場が異なる

合わせガラスもそうですが、ガラスのサイズが小さければ費用は安く済みますし、大きければ高くなります。また、遮熱性の高いアルミサッシなどの材質を取り付ける場合にはさらに費用がかかるなど、材質によっても相場が大幅に変わることがあります。

 

複数の二重窓を設置しないと効果は薄い

せっかく二重窓を設置しても、1箇所だけでは十分な防音効果が得られないことがあります。
そのため複数の二重窓の設置がおすすめですが、当然費用も膨らみます。ただ、2枚目以降の工賃を半額程度に設定しているガラス業者さんもありますので、確認してみるとよいでしょう。

 

まとめ

一般的な窓ガラスでは楽器の音が外部に漏れてしまうため、演奏する側も周りもストレスを感じることがありますね。防音ガラスは、それを解決するかなり有効な手段。気兼ねなく演奏を楽しむためにも、まずはガラス業者さんに相談してみましょう!

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