視線を遮る効果が魅力のすりガラスは、他のガラスに比べると脆いという特徴があります。
掃除中にうっかりぶつかったり、子どもがおもちゃをぶつけたりしただけでヒビや傷になることも。状況によっては自分で修理できる場合もありますが、ガラス業者さんに修理を依頼しなければ危険な場合もあります。
そこで今回は、その見極め方や自分でできる補修方法、ガラス業者さんに依頼して交換した場合の価格相場をご紹介します。
自分で補修が可能な傷の度合いは？
まずは、すりガラスの傷が自分で補修ができる程度なのか、それともガラス業者さんに交換を依頼するものかを判断する必要があります。この判断を間違えると、割れた際にケガすることがあるため大変危険です。小さいお子さんがいる家庭であれば、なおのことしっかり見極めなければなりません。
自分で補修可能な傷
自分で補修ができる傷は、主に次の2つです。
- 直径５mm以内のわずかな傷
-
浅い引っかき傷
これらの場合はすりガラスの強度にはほぼ影響がなく、見た目の問題のみです。
大して気にならない場合は自分で補修を済ませても問題なく、費用と手間もかかりません。
ガラス業者さんに依頼する必要がある傷
以下3つに該当する傷の場合は自分で補修するのは困難なので、ガラス業者さんに依頼する必要があります。
- ひび割れ
- ガラス全体にわたるひび割れ・傷
- ガラスが抉れるほどの大きな傷
このような場合、ガラスは非常にもろくなっています。
特に、すりガラスは他のガラスに比べ割れやすいという特徴があります。そのため、わずかにぶつけただけでも割れる危険性が高いので、できる限り早めに依頼しましょう。
自分ですりガラスを補修する方法
次に、自分ですりガラスを補修する方法をご紹介していきましょう。
材料はすべてホームセンター等で手に入るものです。
また、ガラス業者さんが来るまでの応急処置の方法も含まれていますので、対処したから終了というわけではありません。安全のためにも、早めに交換してもらうようにしましょう。
ガムテープを貼る
すりガラスのひび割れや欠けた箇所にガムテープを貼るだけの方法ですが、破片が脱落するのを防止でき、布タイプのガムテープがより効果的でおすすめです。
ただし、熱に弱いため直射日光などで粘着面がドロドロになるうえ、持続時間が短いというデメリットがあります。そのため、業者さんが来るまでの応急処置として行うようにしてください。
防犯用シールを貼る
ガムテープと同様の方法ですが、こちらは見た目が良いうえに防犯上の効果も期待できます。
この方法も、業者さんが来るまでの応急処置として行うようにしましょう。
瞬間接着剤を使って補修
瞬間接着剤を使って補修する方法もあります。
ガラスの傷の部分に瞬間接着剤を流し込んで埋めるだけなのでとても簡単。隙間風や雨も防止することができます。ただし、補修跡が確実に残るため、最終的にガラスの交換は避けられません。後日業者さんに依頼する前提で行いましょう。
ガラス用のコーキング材で補修
すりガラスのひびが入った箇所に、ガラス用コーキング材を注入する方法です。
隙間風や雨を防止する効果もあり、ガムテープや防犯用シールに比べて効果が高い反面、天候や室内環境によって乾くまでの時間がかかることが難点です。この方法も、瞬間接着剤と同様、後日業者さんに依頼する前提で行いましょう。
リペアキットを使って補修
リペアキットを用いて補修する方法で、接着剤に似た補修液をひび割れた箇所につけるだけです。
ここまでにご紹介した方法の中でもっとも二次災害を防ぐ効果はありますが、補修した跡が残るため、見栄えが悪いというデメリットもあります。
すりガラス交換にかかる費用の相場
次に、すりガラスの相場を見てみましょう。
下記の一覧はガラスそのものの価格で、サイズによって値段が異なります。
すりガラスの相場（おおよその目安）
| サイズ | 相場価格 |
|---|---|
| ３０ｃｍ×２０ｃｍ | 約800円 |
| ３０ｃｍ×９０ｃｍ | 約3,000円 |
| ３０ｃｍ×１８０ｃｍ | 約5,500円 |
| ６０ｃｍ×２０ｃｍ | 約1,500円 |
| ６０ｃｍ×９０ｃｍ | 約5,500円 |
| ６０ｃｍ×１８０ｃｍ | 約8,700円 |
| ９０ｃｍ×２０ｃｍ | 約2,500円 |
| ９０ｃｍ×９０ｃｍ | 約8,000円 |
| ９０ｃｍ×１８０ｃｍ | 約15,000円 |
この他に出張費などが加算され、特殊機器を使用しなければならない場合はさらに費用が加算されます。
あくまで目安となりますが、トータルでかかる費用は約25,000円が相場です。詳しい費用が知りたい方はガラス業者さんに直接問い合わせてみましょう。
まとめ
傷やひび割れが気になるけれど交換する費用は抑えたいという場合は、ぜひ自分で補修する方法を試してみて下さい。ただし、ガラスの強度に影響をおよぼすほどの傷やひび割れはとても危険です。必要に応じて応急処置を施し、できる限り早めに業者さんに修理してもらいましょう。
