地震に強いガラス、その性能と必要性は?

地震が起こった際、従来のガラスでは割れた時にさまざまなリスクがあることを知っていますか?
自分自身はもちろん、家族を守る意味でもそれらのリスクをできる限りなくしたいものですよね。
そこで今回は、地震に強い耐震性能があるガラスのご紹介をしていきます。

 

地震が起きた際の窓ガラスの危険性とは?

地震の際に割れた窓ガラスには、さまざまなリスクが潜んでいます。
住宅内で大きな地震が発生した場合、ケガや避難を困難にしている主な原因は、地震で割れた窓ガラスです。
以下でその危険性を具体的に見ていきます。

 

鋭利な窓の破片が落下してくる

一般的な窓ガラスは、地震で割れた時に鋭利な形状となって頭上から落下してきます。
それによって大きなケガを負うリスクが高く、窓際にいると危険性はより大きくなります。

 

窓ガラス自体が落下してくる

特に老朽化した窓ガラスや、サイズが大きいものは、地震が起きるとそのまま落下してくる場合があります。
こちらも大きなケガにつながる可能性が高いといえます。

 

鋭利な破片によって避難が困難になる

地震で窓ガラスが割れると、鋭利な破片が落下し地面に散乱します。
大きな地震に遭遇した場合、最初の揺れや家の倒壊を生き延びたとしたら、次に考えるのは避難をすることでしょう。
地震はどの季節に発生するかはわかりませんから、夏であれば素足やサンダルを履いている時に被災することも考えられます。
また季節に関わらず、夜中に大きな地震が発生した場合、靴を探す間もなく素足で避難をする可能性も否定できません。
そういったときに鋭利なガラス破片が散乱していると、それによって負傷してしまい避難がおくれることもあるのです。

 

地震で割れやすい窓ガラスとは?

まず、住宅に使われている一般的な窓ガラスは、地震などの衝撃で容易に割れてしまうことがあります。
特に経年劣化したものや、ひび割れているガラスは、耐久性が下がっていると思った方が良いでしょう。

以下は、形状別に割れやすい窓ガラスの説明です。

 

大きな窓ガラス

大きなガラスは、地震で割れやすい特徴があります。
地震によって建物も大きく揺れますが、サイズ大きいものほどその影響を受けやすいからです。

 

コーナー状の窓ガラス

コーナー状の窓ガラスは柱がないため、地震が起きるとガラス同士がぶつかって割れやすい傾向があります。
ガラス自体に直接力が加わることもあって、あらゆる意味で耐震性は低いといえるでしょう。

 

FIX窓(はめごろし窓)

FIX窓とは、固定されている窓を指します。
主に日差しを取り入れる目的で入っていますから、人の出入りや換気もできません。
このタイプは、地震の揺れで受けた力を逃がすことができないので、割れやすい特性を持っています。

 

連続した窓ガラス

連続した窓ガラスは、地震で建物が揺れると窓が横に大きくずれるため、割れやすくなっています。

 

経年劣化したサッシの窓ガラス

経年劣化したサッシの窓ガラスは、割れやすいうえに落下しやすくなっています。
また木製や鉄製といった古いサッシも同様です。

 

割れにくい・安全な窓ガラスとは?

一般的なガラスは地震に弱いうえ、割れると危険な破片となって飛散します。
一方、割れにくいガラスや、割れても比較的安全なガラスもあります。
これらを使っていれば、地震の際のリスクを低減することが可能といえるでしょう。

 

網入りガラス

網入りガラスとは、ガラスにワイヤーが入っているものです。
ワイヤーによって、割れた際に破片が散乱しにくい特徴があります。
またワイヤーが割れたガラス破片を支える役目を果たすので、落下もしにくくなっています。

そのため、地震で割れた際の危険性は低く、耐震対策にはオススメのガラスの1つです。

 

合わせガラス

合わせガラスは、二枚以上のガラスを強力な樹脂の膜で接着しているものを指します。
この膜の効果により、地震で割れても破片が散乱することがほぼありません。
そのため、従来のガラスに比べ、安全面で優れたものであると言えます。

また、合わせガラスは防犯性、防音面においても非常に優秀です。
さらにデザイン性も高く、色や柄もさまざまなバリエーションから選ぶことができます。

 

強化ガラス

強化ガラスとは、一般的なガラスに熱を加えた後、急激に冷やしたガラスです。
従来のガラスに比べ、3倍から4倍もの強度を持っています。

大きな特徴は、その割れ方です。従来のガラスは、割れると鋭利な破片になります。
一方強化ガラスは割れると粉々に砕け、破片も粒状になるため、高い安全性を持っています。
強化ガラスが、安全ガラスとも呼ばれているのもこのためです。
大切な家族の安全を守るために、割れるリスクが高い場所には是非とも入れておきたいものです。

 

番外:窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る

一般的な窓ガラスは割れやすく、破片も危険な形状になります。
お手軽な地震対策は、窓ガラスに飛散防止フィルムを貼ることです。
万が一地震で窓ガラスが割れても、破片が散乱しにくくなります。
しかしこれは、あくまで応急処置として考えましょう。

 

まとめ

これまでご紹介した耐震ガラスは、いずれも従来のガラスに比べて性能が桁違いに高いものばかりです。
いつ大きな地震が来るかは誰にも予想することはできません。
もしもの時に備えて、耐震ガラスへの交換を検討してみてはいかがですか?

 

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